企画展
藤森武写真展「みちのくの仏像」を4月11日より開催します
2015.03.22
東北地方は魅力的な平安仏の一大宝庫として知られています。ユネスコ世界遺産にも登録された岩手県・中尊寺の金色堂(国宝)はもちろん、6県それぞれに歴史と伝統、地域色豊かな仏像が数多く残されています。仏像写真といえば、多くの人が山形県酒田市出身の写真家土門拳(1909-1990)と作品集『寺巡礼』を連想するのではないでしょうか。作品の多くは奈良・京都で撮影したものですが、土門本人はいずれ自らの出身地でもある東北での撮影を思い描いていたといいます。そんな遺志を受け継ぐように、土門の直弟子だった写真家の藤森武(土門拳記念館理事・学芸員)が東北各地の仏像を撮り続けています。
本展は、東北各地に残る魅力的な仏像の数々を、藤森の迫力ある写真によって紹介し、発生から4年を過ぎてなお深い傷跡の残る東日本大震災被災地の復興を祈念し、みちのくの民の信仰を集めてきた仏像たちに思いをはせる機会とします。
東北5県の巡回展として東北新聞五社事業協議会(東奥日報社、岩手日報社、秋田魁新報社、山形新聞社、福島民報社)が企画し、山形美術館での開催が皮切りとなります。ぜひご覧ください。
会 期:2015(平成27)年4月11日(土)~5月10日(日)
主 催:山形新聞、山形放送、山形美術館
共 催:山形県、山形県生涯学習文化財団
後 援:山形県教育委員会、山形市、山形市教育委員会、山形県芸術文化協会、山形市芸術文化協会
協賛・協力:ニコン、ニコンイメージングジャパン、堀内カラー
展 示:東北6県の特色ある仏像を藤森武が撮影した中から厳選し新たにプリントした写真100点、本山慈恩寺(寒河江市)の十二神将像を藤森が撮影し六曲一双に仕立てた屏風、さらに土門拳が撮影した岩手県平泉・中尊寺金色堂の作品8点(土門拳記念館所蔵)を紹介。
併 催:「吉野石膏コレクション 印象派の光とシャガール《ダフニスとクロエ》」を同時開催。山形美術館収蔵の吉野石膏コレクションから、ピサロ、モネ、ルノワールら印象派の作品とシャガールの版画を代表するリトグラフ《ダフニスとクロエ》(全42点)を展示。
入場料:一般・大学生=800(600)円、小中高校生=500(400)円
※( )内は前売り料金 20名以上の団体は各2割引 土曜日は中学生以下無料
※当入場券で、館内のすべての展示が鑑賞可