収蔵品展

京都 大原に生きた画仙人
小松均展 ─自然をまなざす
京都・大原で自給自足の生活を営みながら、自然に向かい、戦後の水墨表現に独自の画境を拓いた小松均の全貌を紹介する展覧会です。明治35(1902)年に山形県大石田町に生まれた小松均は、大正9(1920)年に画家を志して上京し、川端画学校で日本画を学びました。大正13(1924)年の第4回国画創作協会展(国展)初入選をきっかけに、翌年京都に移り土田麦僊に師事しました。支援者の内貴清兵衛から、写実の徹底によって写実を超えた新しい絵画を創造すべき、との薫陶を受けた小松は、大原の生活の中に広がる風景と一体化するように、力強い墨線が埋め尽くす大画面の連作に取り組みます。その独自の画境は晩年の〈最上川〉や〈富士〉の連作へと展開し、小松の画業を代表するものとなりました。
一方で小松は、大原の四季折々の自然に加え、生き物や植物などの身近なモチーフも繰り返し描いています。そこには対象を直視して描く小松均の一貫した姿勢に加え、あらゆる生命に対する素直な眼差しや作画の信念や生活の息づかいが、より直接的に表れているといえます。
本展では、小松に魅せられた一人の人物が長年蒐集したコレクションのなかから、大原、最上川、富士や、牛、鯉、牡丹といった動植物など、初期から晩年までの作品約130点を展示します。
自然を眼ざし、かたちを超えた精神までをも描き尽くそうとした孤高の画仙人・小松均の全貌を紹介する約25年ぶりの本格的な展覧会です。是非ご覧ください。
【章構成】
第一章 大原にて一うつろう四季、変わらぬ風景
第二章 彼の生活一かたちをとらえて、生命をえがく
第三章 絵を展(ひら)く─自然をみつめ、画境を深める
| 会期 | 2026年4月3日(金)━5月24日(日) |
|---|---|
| 開館時間 | 午前10:00〜午後5:00(入館は午後4:30まで) |
| 休館日 | 月曜日(ただし5月4日開館、7日[木]休館) |
| 入館料 | 一般1,200円、高大生800円、小中生500円 ※20名以上の団体は各料金の2割引 ※土曜日と5月5日は中学生以下無料 ※日曜日午前中はメセナにより中学生以下無料 ※障がい者手帳ご提示の方と付添者1名は当日料金の半額 ※山形美術館キャンパスメンバーズ制度登録校の学生は学生証提示により無料 |
| 主催 | 山形美術館、山形新聞、山形放送 |
| 共催 | 山形県、公益財団法人山形県生涯学習文化財団 |
| 後援 | 山形市、東北芸術工科大学 |
| 企画協力 | 株式会社アートワン |

《檪林之図》昭和5(1930)年頃

《大原風景》昭和40(1965)年頃

《大原風景》昭和60(1985)年

《大原女》昭和6(1931)年

《牡丹図》昭和49(1974)年頃

《赤蕪》昭和19(1944)年

《茄子》昭和51(1976)年

《鯰図》昭和6(1931)年頃

《牛図 さみだれ》昭和9(1934)年

《雪の最上川》昭和49(1974)年

《赤富士図》昭和50年代

《夕焼ノ山》昭和50年代
関連イベント
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【トーク】担当学芸員によるイチ推しトーク
日時:2026/4/4(土)14:00〜、4/5(日)11:00〜、4/19(日)14:00〜、
5/3(日)14:00〜、5/17(日)14:00〜
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【鑑賞day】かたらい鑑賞day
日時:2026/4/16(木)、5/14(木)
自由に会話を楽しみながらご鑑賞いただけます。
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【ワークショップ ①】山美にホームイン!(4/23 満席となりました)
日時:2026/4/25(土)14:00〜(約60分)
対象:小学生以上 15名
注意事項:館内外を走ったり寝転んだりします。汚れても良い服装で集合してください
小松均の「直写」の精神/技法の拡張を試みる、山形在住の現代美術家・土田翔氏による体験ワークショップ。土田翔氏の作品制作プロセス「ホームイン」を参加者の皆さんと行います。「ホームイン」は自然などの対象に限りなく近づき、そのものの本質を全身で感じ取る試みの一つです。美術館と一体になる非日常を楽しみましょう。
※要事前申込:山形美術館 023-622-3090
※小学校低学年以下の方は保護者同伴でお申し込みください
※軽い運動になるためタオルや飲み物の持参をお勧めします
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【ワークショップ ②】直写(じきしゃ)体験!!
日時:2026/5/5(火祝)13:00〜(約180分)
対象:小学生以上 10名
注意事項:墨などの画材を使用しますので汚れても良い服装で参加ください
小松均の「直写」の精神/技法の拡張を試みる、山形在住の現代美術家・土田翔氏による体験ワークショップ。体全体で自然を感じて描く写生方法「直写」を体験します。描く道具も美術館前の公園を散策し、自然の中から探して自分たちで作ります。目で見るだけでなく、においをかぎ、音を聞き、体全体で感じたことを和紙に表していきます。
※要事前申込:山形美術館 023-622-3090
※小学校低学年以下の方は保護者同伴でお申し込みください
※荒天の場合は、室内での写生体験のみとなります
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【関連企画展】「線に触れる 土田翔個展」@THE LOCAL
会期:2026/4/1(水)─4/11(土)
会場:やまがたクリエイティブシティセンターQ1 [1-G]
描く対象に接近し、見つめ、描く。土田翔の「Extreme直写」の現在。

