企画展

山形美術館開館50周年記念
平成26年度 文化庁 地域発・文化芸術創造イニシアチブ
「ヨーロッパ絵画展-バロックから近代へ」
バロックとは「歪んだ真珠」を意味するポルトガル語に由来するとされています。15-16世紀にイタリアに花開いたルネサンス美術が、均整と調和のとれた古典的美を重んじたのに対し、バロック美術は劇的な構図と光と闇のコントラストなどを通して人間の情感を豊かに表現し、17世紀のヨーロッパ各国で多彩な展開をとげました。
本展は長野市在住の美術収集家・長坂剛氏が長年にわたって収集した「長坂コレクション」より、17世紀のバロック美術と19世紀の近代絵画を中心に、58点の油彩画を紹介します。聖家族の情愛を描いた宗教画やみずみずしい風景画、日常生活の一コマを明るく描いた風俗画などの優品が並びます。当時の市民が日々の暮らしの中で愛し、彼らの精神を豊かに培ってきた西洋絵画を通して、ヨーロッパ文化の芳醇な醍醐味をお楽しみください。
会期 | 2014/12/13(土)-2015/1/25(日) |
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開館時間 | 午前10時〜午後5時(入館は午後4時30分まで) |
休館日 | 月曜日(月曜が祝祭日の場合は翌日休館)、年末年始 |
入場料 | 一般 1,000円、高大生 800円、小中生 400円 20名以上の団体は各2割引。土曜日は中学生以下無料 ※このチケットで同時開催「吉野石膏コレクションのすべて」もご覧いただけます |
主催 | 山形新聞・山形放送、山形美術館、山形県 |
共催 | 公益財団法人山形県生涯学習文化財団 |
後援 | 山形市 |
協力 | 長坂バロック株式会社 |

アントニオ・デル・カスティーリョ「マギの礼拝」

マリアーノ・サルバドール・マエーリャ「聖家族と幼い洗礼者聖ヨハネ」

ルーメン・ポルテンヘン「占い師」

バレント・ガアル「兵士たちのいる風景」

ジョルジュ・ルフェーヴル「青いストッキングをはいた女流詩人」(1870頃)

フィリップ・リンド「窓辺の子供達」(1859)
関連イベント
【記念講演会】山形大学人文学部准教授 石澤靖典氏
2014年12月21日(日) 14:00~
※参加は無料ですが、当日の入場チケット半券が必要です
【記念講演会】成城大学名誉教授・本展監修者 千足伸行氏
2015年1月11日(日) 14:00~
※参加は無料ですが、当日の入場チケット半券が必要です
関連企画として、山形美術館に寄託されている「吉野石膏コレクション」の優品を公開する展覧会「吉野石膏コレクションのすべて」を同時開催し、17世紀から20世紀まで西洋絵画の歴史を概観する機会とします。
お問い合わせ:山形美術館 023 622 3090