企画展

サイトユフジ展 座り心地の悪い椅子
YUFUJI SAIT Exhibition: An Uneasy Chair
サイトユフジ(1949年、山形市生まれ)は、大学時代に、時代の不安を見つめ細密描写などで表現したウィーン幻想派の絵画に衝撃を受けます。1973年に武蔵野美術大学産業デザイン科を卒業し、渡欧。ウィーンやポーランドでの制作活動を経て1987年に帰郷します。現在、山形を拠点に画家、版画家、絵本作家として活躍しています。自らとの関係性を感じる対象と向きあい、現実に見えている表層の世界の背後を、さまざまな手法と形式によって探りつづけています。
今回は、1970年から1984年まで西ベルリンを拠点に制作した小野皓一(1946年、宮城県石巻市生まれ)の展覧会を同時に開催します。日本社会が激変する1970年前後に学生時代を過ごし、東西冷戦構造のヨーロッパで自らの絵画への思索を深め、山形を拠点に活動する作家の軌跡と現在の多彩な表現に触れてください。
●サイトユフジ(さいと・ゆふじ)
1949年山形市生まれ/1969年山形県立山形東高等学校卒業/1973年武蔵野美術大学産業デザイン科卒業、同年渡欧/オーストリア、ウイーンで古典絵画技法の研究と発表活動に入る/1977年ギャラリー・B(クラコウ・ポーランド)、1978年ギャラリー・ツェントルム(ウィーン・オーストリア)、1979年ギャラリー・ニーブール(ベルリン・ドイツ)で個展のほか、グループ展開催、アート・バーゼル(バーゼル・スイス、1981-)出品/1987年帰国/1989年個展ギャルリー東京ユマニテ(東京、’17, ’21)、個展ぎゃるり葦(山形、’93, ’03)、個展上山城特別展示室(上山)/2000年個展ギャラリーせいほう(東京、’02)/2001年個展ギャラリーパセオ(米沢)/2005年個展ギャラリー・サムラグラフィック(クリスチャンシュタット・スウェーデン)ほか開催/2004年仕事場を山形県上山市に移す。
| 会期 | 2025年10月31日(金)━11月16日(日) |
|---|---|
| 開館時間 | 午前10:00〜午後5:00(入館は午後4:30まで) |
| 休館日 | 11月4日(火)、10日(月) |
| 入館料 | 一般1,000円、高大生600円、小中生400円 ※本展とコレクション展示は共通料金 ※土曜日、日曜日(午前中)は中学生以下の入館が無料 ※障がい者手帳をご提示の方と付添者1名の観覧料は当日料金の半額 ※山形美術館キャンパスメンバーズ制度登録校の学生は学生証提示により無料 |
| 主催 | 山形美術館、山形新聞、山形放送 |
| 共催 | 山形県、公益財団法人山形県生涯学習文化財団 |
| 後援 | 山形市、武蔵野美術大学 |
| 協力 | ギャルリー東京ユマニテ、ギャラリーせいほう |

《卵が割れた》1982

《Cage | /蝗》1987

《Rabbit Cage No.1-6 》1995 山形美術館蔵

《Ark in flames | 炎上する箱舟 》2019

《Burning Dog | 燃える犬》2020

《Breeding | 飼育》2002

《Ganda》2025
関連イベント
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【サイトユフジ ギャラリートーク】
日時:2025/11/2(日)、11/8(土) それぞれ14:00〜

